◆◇ 新木近隣センター創立20周年記念ふれあい文化講演会 ◆◇

 新木近隣センター創立20周年を記念した講演会は、「太陽系と月−地球外生物はいるかー」と題して、新木野在住の細谷暁夫博士により、近隣センター大ホールで開催されました。お話しはまず、ホットな情報で、太陽系の外側で太陽を球核状に取り囲むオールトの雲からやってきた、アイソン彗星から始まりました。アイソン彗星は100万天文単位という、とてつもなく遠い宇宙からやってきた氷と塵の集まりである惑星であるから、太陽に近づいて高温になり爆発した経過を、映像を交えてわかりやすくお話し頂きました。
 ついで月の話では、大きさが地球の約4分の1の、巨大な月が地球から分離してひと月でできたという説もあること、月が常に地球に同じ面を見せているのは、地球の引力で引っ張られて、地球側に膨らんでしまったためだとか、月が毎年4cmずつ地球から遠ざかっており、それは地球との距離があまりにも近いために起きる潮の干満によるなど、興味深いお話しもありました。
太陽系の成り立ちでは、惑星の大きさと軌道の太陽からの距離で、惑星の成分が説明できるのだそうで、木星がガスなのも、海王星が氷なのも納得できました。
 「地球外に生命はいるか」という講演の主題に関しては、「可能性は充分にある」とのことで、宇宙に関してますます興味を抱かせる結論でした。
 このようなお話しを聞くと、生命の生まれた宇宙における地球の置かれた環境が、多くの偶然と長いながい年月の賜物であり、地球が如何に小さな宇宙なのか、人間が生きている期間の短さを痛感させられました。

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